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AFTERSTORY 4月号

2021.03.31

 

TEDxSapporoでは、イベントや動画を通してスピーカーの素晴らしいアイデアを広げて来ました。そんな、スピーカーの現在の活躍の様子をお伝えするのが「AFTER STORY」です。
AFTER STORYについての詳しい説明は前の記事をご覧ください。

【関連リンク】 企画!「AFTER STORY」

 

 

「AFTER STORY」3人目は、カップなどのグラスウェア、アロマポットやオブジェなど色鮮やかなオリジナル作品を世に送り出している方にお話を伺いました。TEDxSapporo 2015に登壇された ガラス作家 の木村 幸愛さんです。

 

 

まずは、幸愛さんの紹介をさせていただきます。

幸愛さんは、17歳で初めて溶けたガラスに触れガラスの魅力に惹かれ、高校卒業後、小樽で修行を始めました。しかし、厳しい職人の環境についていけず2年で挫折し、小樽を離れ、地元大阪に戻りました。
小樽でのガラスを扱う経験と先輩から教えられたグラスの作りの知識が見事に繋がったことで、様々なガラスづくりが出来るようになり、それまで辛かっただけの世界が一気に楽しくなったそうです。それからは、横浜の個人工房で経験を重ね、2009年、幸愛さんは30歳で旦那さんの故郷である小樽へ戻り、自身の工房をオープンするため北海道最古の窯元であった元「小樽窯白勢陶園」を再活用しました。

そして、2010年9月に「幸愛硝子」をオープンし日夜1,200度で溶けた灼熱の真っ赤なガラスと格闘していながらペンダントやピアスをはじめとしたガラスアクセサリー、グラスやカラフェ、カップなどのグラスウェア、アロマポットやオブジェなど色鮮やかなオリジナル作品を世に送り出している方です。

ここで、当時の映像をご覧ください。

 

TEDxSapporo 2015 「私がガラスにこだわる理由」

 

Question

TEDxSapporoの登壇後のエピソードがあれば教えてください。

Answer

幸愛さんのガラスへのこだわりは登壇後も続いています。例えば、同じガラスの形でも大きさが異なると難易度も異なり、作る楽しさも違って来るそうです。実際にペンダントも大きさの違うものを店頭で見ることができました。

登壇時には小樽の海が自分を支えていたと振り返り、いつか海の見えるところにガラス工房を作成したいという夢を語っていましたが、その夢を実現させていました。工房を建てる際のエピソードがとても印象的でした。実は、元々は隣の家を下見に来たはずだったそうですが、その向かいの森の方が海が凄く見え、自分の描く姿にピッタリだったそうで、販売されてもいないその土地の持ち主さんを見つけ出し連絡を取り、そしてその土地を譲っていただいたそうで、妥協を許さず自分の夢を追い続ける芯の強さを感じました。

移転後は犬を飼い、子どもを授かり、賑やかな日々を過ごしています。また、とても雰囲気の良いお店である小樽洋菓子舗ルタオさんにずっとガラスを置きたいと思っていたところ、丁度声をかけてもらい、ガラスを置かせてもらうことができたそうです。 その後、ルタオさんの改装に伴い、工房以外での販売を北一の通りで実現しましたが、残念ながらコロナウイルスの影響で閉めることになりました。

そのような状況で困っていたところニトリグループが開設した小樽芸術村で展示販売できるようになり、このように色々な人たちとの繋がりを通して今の幸愛硝子があるとおっしゃっていました。

 

Question

お客さんの要望にあった作品を作るのにあたり、心がけていること(や難しいこと)はなんですか?

Answer

お客さんに喜んでもらうことを第一に考え、作品のこと以外にも、第一印象やその人自身に興味を持って作品以外の話も重ねていくなかで「この人はこれが好きそう!」という、お客さんの要望を当てる占い師のような感覚を常に持って作品を作っているそうです。
また、作品を作る中で1人1人のお客さんと深く関わることで、友達や親戚のような関係を築くことも心がけていますとおっしゃていました。
喜んでもらうにはどんな作品がいいのかを思い浮かべながら作ることが楽しいと語る幸愛さん。プレゼント用に発送するときにはメッセージを代筆するなど、お客さんに対する思いやりがとても感じられました。

 

Question

お客様と深く関わりを持つうえで大切にしていることはなんですか。

Answer

幸愛さんは、大会などに作品を出して評価してもらうことに興味がなく、そこで評価されてもそのあとは特に何も残らないと感じているそうです。

そのような評価よりも、お客様自身が一生懸命稼いだお金を自分の作品に使ってくれているということが大切で、そのことを常に意識して感謝していると仰っていました。

お客様がお金を支払ってくれているということは評価してくれているということなので、「ありがとうございます。」という感謝の気持ちを忘れないことを1番大切にしているそうです。

私が幸愛さんにインタビューしていた短い時間で、幸愛さんはとても優しい人だなということがどんどん伝わってきました。お話している際も常に明るく、楽しそうにお話しされていて、だからお客様など多くの人に愛されているのだろうなと思いました。

 

 

おわりに

今回はアトリエ「幸愛硝子 小さな森のなか」に実際に伺って取材させていただきました。アトリエからは小樽の海を一望することが出来てすごくいい思い出になりました。
アトリエの中に入るとたくさんの硝子作品が置かれており宝石箱の中のような気分になりました。
サモエド犬の「ざらめ♂」ちゃんの歓迎もあってとても楽しかったです。

また、幸愛硝子さんに素敵なお写真をとってもらって私たちにとって特別な時間になりました。
AFTER STORYではTEDxSapporoに登壇してくださった方の現在を追いかけていきます。

 

幸愛硝子HP : https://www.yukieglass.net/