2012年8月19日、コワーキングスペース『ドリノキ』にて第4回目となるTEDxSapporoSalonが開催された。60人の参加者を迎え、今回も白熱した議論と交流の場となった。
毎回さまざまなテーマを掲げてきた本サロンが今回設定したテーマは「Ideas+Action=Change:アイディア+行動=変化」。これは、TEDの理念「Ideas Worth Spreading:価値あるアイディアを広める」に「行動」を足して「変化」を生み出す「式」となっている。この「式」の2名の体現者によるセッションを、今回のサロンのハイライトとして報告したい。
一人目の登壇者は、システム開発会社を経営する鈴木卓真氏。マット・カッツのTEDTalk「30 days challenge」を実践した自身の経験をプレゼンテーションした。鈴木氏のチャレンジは自身の仕事に関連する「アイディア」を毎日書きとめるというユニークなのもの。30種もの「アイディア」を生み出した鈴木氏の「行動」にフロアからは大きな拍手が送られた。
二人目の登壇者は、独立系研究者である浅田一憲氏。TEDxSapporoの発表者で、今年4月に「視覚と人間の多様性」というテーマでTEDxTalkを発表している。フロアで浅田氏のTEDxTalkを鑑賞したのち、TEDxSapporoオーガナイザーによる質問形式で浅田氏のライブトークが行われた。
浅田氏は自身の多彩な研究分野を活かし色覚に関する補助ツールを開発し、スマートフォンアプリとして無償でリリースしている。まさに「アイディア」を「行動」に移し、社会に「変化」を起こした体現者だ。その浅田氏にとって「アイディア+行動=変化」とは、「アイディアを考え付く=出来る」という。「やって出来ないことはない」と、様々な出会いを経て、日々やってきたことがつながったと語る浅田氏へ、フロアからはスタンディング・オベーションが送られた。
今回のテーマ「アイディア+行動=アクション」とは、TEDxSapporoを貫く中心軸と呼んでも良いかもしれない。今後のサロンやトークでも、この「式」を感じられる要素が、きっとあるだろう。
次回の第5回サロンは10月21日、変わらず第3日曜日の開催で、時間は13時半~17時(VIP PARTYは17時半~19時)の予定。次回のサロンもさらにイノベーティブな空間になるだろう。
次回のサロン開催までの間に、見逃せないTEDイベントin北海道がある。9月22日土曜日、北海道で初めてのTEDx大学イベント「TEDxHGU」が北海学園大学で開催。
9月から10月にかけて、秋が近づき涼しくなるが、TEDxはまだまだ熱い。
【LINKs】
*アジェンダは申し込みフォームPeatixページに掲載
*セッションで鑑賞したTEDTalksはTED/TEDxページに掲載
*浅田一憲氏の経歴およびTEDxTalkはTEDxSapporoページに掲載
*当日の写真はFacebookおよびFlickrに掲載
*TEDxHGUの情報はWebサイトやFacebookへ
BY: Kumiko Tsuda (Official Story Teller of TEDxSapporo)