公益財団法人そらぷちキッズキャンプ 総務・企画ディレクター
宮崎県生まれ。大学院卒業後、2001年より造園設計コンサルタント会社に勤務。バリアフリーの公園づくりに携わる中で、「公園に来られない病気の子どもたちがいる」という事実に気づく。2004年には、小児科医や公園づくり専門家らが設立した「そらぷちキッズキャンプを創る会」に参画。医療ケア体制の整った、民間キャンプ場の建設を目指して奔走。その後北海道滝川市から約16ヘクタールの土地の提供を受け、2007年専従スタッフとして北海道に移住した。「創る会」は、一般財団法人を経て、2010年に公益財団法人に移行。
7年間で7億円以上の寄付を集め、宿泊棟、食堂・浴室棟、医療棟などの施設が完成。2012年夏、アジア初難病の子どものための医療ケア付キャンプ場が誕生した。
全国各地から小児がんなどの難病とたたかう子どもたちを無料で招待。乗馬や森あそび等を体験してもらい、「外で遊びたい」という子どもたちの夢の実現をサポートしている。キャンプ中は子どもたちに「けんさん」と慕われ、一緒に泥まみれになって遊ぶ一面も。
キャンプ場の建設費、運営費のほぼすべてを寄付でまかなう。欧米のような寄付文化が定着していない日本では異例の形態だが、「日本の寄付文化を変えたい」と札幌や東京の企業回りにも奮闘。2011年からは東京マラソンが支援に乗り出すなど、全国的にも注目が高まっている。将来はアジアの子どもたちも招待したいと夢を抱く。