SPEAKERS

TEDxSapporo 2016

中島 聡

UIEvolution株式会社 最高経営責任者兼会長

高校時代からコンピューターに強い関心を持ち、学校に通いながら株式会社アスキーでパソコン雑誌の記事執筆やソフトウェア開発を行う。大学時代にはパソコン用CADプログラム「CANDY」を開発する。
大学卒業後は日本電信電話株式会社に入社し武蔵野通信研究所に配属されるが、日本マイクロソフト株式会社の設立を機に転職。その後、米国マイクロソフト・コーポレーションに移り、次世代OSのユーザーインターフェイスの設計に従事。Windows 95、Internet Explorer 3.0/4.0、Windows 98のソフトウェア・アーキテクトを務める。
2000年にマイクロソフトを退職後、ベンチャーキャピタル勤務を経てUIEvolution株式会社を設立。最高経営責任者として、GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)表現のためのフレームワーク「UIEngine」等の開発を行う。
2004年、株式会社スクウェア・エニックスに買収されるが、MBOにより再び独立。インテル・キャピタル・コーポレーションおよび伊藤忠商事株式会社からの出資に合意し、再びベンチャー企業としての道を歩み始める。2016年、最高経営責任者として復帰を果たす。
著書に『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』(文響社)などがある。

繁富 香織

北海道大学 新渡戸スクール 特任准教授

滝川生まれ。恵庭、静内、札幌で育つ道産子。
札幌市立開成高校を卒業後、室蘭工業大学機械システム科に進学。宇宙で展開できるソーラーパネルの開発を目指し、自然界でのモデルとしてラワン蕗の葉の展開と折りたたみ研究を行う。
米国オレゴン工科大学留学時、医療の授業を受けたことをきっかけに、工学の知識を活かし医療に貢献したいと考える。
北海道大学の修士課程では医療機器の開発研究を、英国オックスフォード大学の博士課程では、折り紙の折りたたみパターンを利用した医療器具「折り紙ステントグラフト」の開発を行った。
以来、折り紙工学博士としてさまざまな研究を重ねる。
帰国後は東京大学で、マイクロ・ナノ加工技術を用いて細胞を折り紙のように折り立体的に培養できる「細胞折り紙」技術を開発。現在は北海道大学で、細胞折り紙技術を用いて再生医療の応用を目指して研究を進めている。
2013年に「世界で注目すべき女性研究者25人」のロボット分野で、アジアから唯一選出。
2014年には「IEEE EMBS Micro and Nanotechnology in Medicine (電気・電子工学と医療バイオ分野)」において、若手研究者ベストプレゼンテーション賞を世界で唯一受賞。

ブルース・ガットラヴ

ワイン醸造家

1961年ニューヨーク生まれ。
ニューヨーク州立大学在学中に予科で聴講したワインの授業がきっかけで興味を持つようになり、ワインクラブを設立。さまざまなワインのテイスティングを重ね、次第にワインへの関心を深める。
1985年、アメリカの醸造科でもっとも権威のあったカリフォルニア大学デイヴィス校に入学。本格的に醸造学を学び、ワインづくりを志すようになった。
卒業後はカリフォルニアの名だたるワイナリーに勤め、実地でワインづくりを学び、さらに研鑽を積む。
1989年に栃木県足利市にあるココ・ファーム・ワイナリーから熱心な招致を受け、コンサルタントとして指導を行うため日本に移住。国産ぶどうを100%使用し、世界に通用するワインをつくり上げる。
ココ・ファーム・ワイナリーでの仕事を続けるなかで独自のワインを作りたいという思いが高まり、2009年にワイナリー「10R(トアール)」を岩見沢市に設立。ワインづくりのすばらしさや喜び、ワインの楽しみ方を、日本により深く、広く伝え続けている。

坪田 知紗

グラフィックデザイナー・コレオグラファー

幼少よりジャズダンスやバレエを学び、2001年に劇団I’M(アイム)に入団。道内各地での舞台に出演し、2007年にはオリジナルミュージカル「卑弥呼」の主要キャストとして全国ツアーを回る。
2008年よりダンスの本場、ニューヨークのブロードウェイ・ダンス・センターに留学。ジャズ、ミュージカルシアター、コンテンポラリー、タップ、バレエ、ヒップホップ、歌唱を学び、多数のダンスショーや舞台に出演する。
帰国後、2010年に市立札幌大通高校 芸術鑑賞会公演にて劇団I’Mオリジナルミュージカル「月船の巫女物語」の演出・振付、主演を務める。同年にエステー株式会社主催ミュージカル「赤毛のアン」等さまざまな舞台に出演。2013年6月、日本チアダンス協会(JCDA)指導者ライセンス取得。2014年2月、JCDA公認インストラクター資格取得。
現在は有限会社ルフトの代表取締役としてグラフィックデザイナーとして活躍。イベント事業として舞台創作、イベント出演、結婚式フラッシュモブ、YOSAKOIソーラン、振付委託、ダンサー・アーティスト派遣、ワークショップ等を通じて地域貢献にも取り組んでいる。

藤野 英人

レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長・最高投資責任者

富山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。
検察官や裁判官を目指していたが、社会勉強のために大手資産運用会社に入社。実務を経験するうちに資産運用への興味が高まる。さまざまな上場企業の社長にインタビューを重ねていくなかで、起業マインドや投資意欲に共感。自身でも起業を目指すようになる。
野村系、JPモルガン系、ゴールドマン・サックス系資産運用会社でファンドマネジャーをつとめる。とくに中小型株および成長株の運用経験が長く、25年で延べ6000社、6500人以上の社長に取材した。
2003年に独立し、レオス・キャピタルワークス株式会社を創業。日本株投信の「ひふみ投信」「ひふみプラス」を運用し、ファンドマネジャーとして高パフォーマンスをあげ続けている。この「ひふみ投信」は株式会社格付投資情報センターが選定するファンド大賞を4年連続で受賞。ベンチャー投資にも積極的で、過去5社を上場に導く。そのうちの1社、株式会社ウォーターダイレクト(現 株式会社プレミアムウォーターホールディングス)は自身が創業して上場した会社であり、現在も取締役を務める。
経済産業省、環境省などで政府委員を歴任のほか、明治大学兼任講師、東証JPXアカデミーフェロー、国境なき医師団アドバイザーなど多方面で活躍する。
著書に『投資バカの思考法』(SBクリエイティブ)、『ヤンキーの虎』(東洋経済新報社)、『投資家が「お金」より大切にしていること』(講談社)などがある。

髙橋 政代

公益社団法人NEXT VISION 理事

1986年、京都大学医学部卒業。1992年、京都大学大学院 医学研究科博士課程(視覚病態学)修了。
京都大学医学部助手を経て1995年にソーク研究所研究員となり、ここで網膜治療に幹細胞使用の可能性を見出す。2001年、京都大学医学部附属病院 探索医療センター開発部助教授となる。
2013年8月より滲出型加齢黄斑変性に対する自家iPS細胞を用いた臨床研究を開始し、2014年9月には第一症例めの移植を行う。
現在は、理化学研究所 多細胞システム形成研究センター 網膜再生医療研究開発プロジェクトでプロジェクトリーダーを務める。専門は網膜変性疾患・黄斑部疾患と再生医療研究、ロービジョンケア。
研究以外にも視覚障害のイメージを一新することを目的にisee!運動を開始。2014年にNEXT VISIONを設立し2016年、理事に就任。「支えられる側の人たちを、支える側の人たちに」をビジョンとして活動中。

浅野目 祥子

ブラマンダ株式会社代表取締役、特定非営利活動法人手と手理事

北海道出身。子ども時代は親の関係で北海道空知管内を転々とする。
幼稚園教諭や着物着付け講師、歯科助手など、流されるままに世の中を生きてきた。
1995年、さっぽろ雪まつり「福祉ボランティア募集」に何気なく応募。これがきっかけとなり、同じ社会を違った目線で捉える「福祉のおもしろさ」に気づき、高い関心を持つようになる。その後「さっぽろ雪まつり福祉ボランティアハウス」運営などに関わりながら今に至る。
障がい者が自分の家で自分らしく生きていくための在宅支援を中心に、居宅介護や就労支援、旅行者への介助者派遣および相談、介助技術指導、農業と福祉と観光のコラボレーション事業などを手がける。
ほかに北海道大学、北海道情報大学、社会福祉協議会等での介助技術や福祉に関する非常勤講師も務める。
旅行先のネパールで「ネパール脊髄損傷者スポーツ協会」と出会い交流を深めていたが、2015年4月のネパール大震災をきっかけに、カトマンズに介助者派遣事業所を立ち上げるために動き始めている。